🌌パンダ探検隊:秘境のロストバンブー|シーズン7:時を止める根源(オリジン)

秘境のロストバンブー
スポンサーリンク

パンダ探検隊:秘境のロストバンブー|シーズン7:時を止める根源(オリジン)

最終決戦:ネビュラ・プラント

I. ネビュラ・プラントへの潜入

宇宙パンダのチーチャイを新たな仲間として迎えたパンダ探検隊は、星間連合の最深部に位置する巨大な研究惑星**「ネビュラ・プラント」**へとワープした。惑星全体が、ロストバンブーのエネルギー研究施設となっており、分厚い星雲(ネビュラ)の中に隠されているため、探知は極めて困難だった。

宇宙船「パンダ・エクスプレス」は、チーチャイが知る古代パンダ文明の秘密の航路、**「竹の子の抜け道(タケノコ・ワームホール)」**を使い、厳重な警備網を回避してプラントの低軌道に到達した。

ブリッジでは、チーチャイが神妙な面持ちでキャプテン・パンダに警告していた。

「キャプテン・パンダ、ネビュラ・プラントの中心には、『起源の泉(オリジン・スプリング)』と呼ばれる、ロストバンブーの力の根源があります。ドクター・サイラスは、そこで完成させたクロノ・バンブー・リアクターを使って、銀河全域の時間を停止させようとしています」

キャプテン・パンダは、胸元の核から放たれる緑の光が強くなるのを感じた。エウロパでの覚醒以来、彼の力は増大していたが、同時に制御が難しくなっていた。

「チーチャイ、そのリアクターを止めるにはどうすればいい?」

「リアクターを制御しているのは、古代パンダが残した**『時の楔(ときのくさび)』**です。それは、ロストバンブーの力を制御し、暴走を防ぐための安全装置でした。サイラスはそれを破壊しようとしています」

リン・メイが分析した。「時の楔の正確な位置情報は、古代のデータバンクにも断片的にしか残されていないわ。広大なプラント内で、手探りで探すしかない」

「なら、手分けするしかないな」キャプテン・パンダは決意を固めた。「タケシとラビットは、チーチャイの案内で楔を探せ。リンとフェリックスは、エクスプレスで待機し、リアクターの周波数に干渉する準備を。俺は直接、ドクター・サイラスを止める」

II. ドクター・サイラスの罠

キャプテン・パンダはタケシを伴い、ロストバンブーの技術で強化されたG-Suitを装着して、施設内部に潜入した。内部は、まるで巨大な竹林のように張り巡らされたパイプと、緑色のエネルギーが流れる通路で構成されていた。

二人が中央コアへ向かう途上、広大なラボに辿り着いた。そこでは、首席科学者ドクター・サイラスが、無数の異星人研究員を指揮し、巨大なクリスタル装置を調整していた。サイラスは痩身で、頭には常に計算式がホログラムで表示されている、冷徹なインテリジェンス種族だった。

「おやおや、地球(テラ)のパンダ種が。マミーパンダの探求者の血筋ですか」サイラスは振り返りもせず、キャプテン・パンダに話しかけた。

「ドクター・サイラス。時間の停止は止めろ!それは銀河全体を崩壊させるぞ!」キャプテン・パンダは怒りを露わにした。

サイラスはホログラムの計算式を調整しながら、冷淡に答えた。「崩壊?いいえ、これは完全な秩序です。パンダ種は、ロストバンブーの力を制御するために生まれてきた、いわば古代の**『生物兵器』**。その力をもって、無秩序な銀河の時間を統一し、我々星間連合が永遠に支配する。これがグランド・コマンダー・ゼタの崇高な目的です」

サイラスはボタンを押した。すると、ラボの床から無数のクローン・スカウターが出現した。それは、シーズン5で戦ったブラッド・スカウターのデータに基づき、ロストバンブー技術で強化された量産型戦闘ドローンだった。

「遊んでいる暇はないぞ、タケシ!」キャプテン・パンダは覚醒した緑の光を放ち、クローン・スカウター群に向かって突進した。タケシも重力操作スーツの力を最大限に使い、パンダ型の防御バリアを張りながら応戦する。

III. 時の楔の探索とブラッド・スカウターの再来

一方、ラビットとチーチャイは、施設の通気口とメンテナンスシャフトを通り抜け、「時の楔」を探していた。チーチャイは、古代パンダの知識を使って、プラントの構造を理解していた。

「チーチャイ、楔はどこにあるんだ?もうすぐキャプテンがヤバくなる!」ラビットは焦っていた。

「落ち着きなさい、ラビット。楔は、ロストバンブーのエネルギーの流れが交差する、最も時間の歪みが激しい場所にあるはず」チーチャイは、額のクリスタルを光らせ、プラントのエネルギー流を読み取った。

彼らが細いパイプシャフトを抜けた時、広大な天井に竹の葉型の紋様が描かれた円形広場に辿り着いた。広場の中心には、古びた竹製の台座があり、そこに三つの竹の子型のクリスタルが埋め込まれていた。

「あれだ!あれが『時の楔』だ!」チーチャイが叫んだ。

ラビットが台座に飛び移ろうとした瞬間、天井のハッチが開き、一隻の旧型追跡船が降下してきた。船首には、憎悪に満ちたブラッド・スカウターが立っている。

「チッ、またテメェらか。しつこい奴め!」ラビットが舌打ちする。

「私を忘れるな、ウサギ!クローンではない、本物の私だ!ゼタ様から、お前たちの最後の護衛を任された!」ブラッド・スカウターは、以前よりもさらに強化された装甲と、両手に高出力のプラズマ・カタナを構えていた。

「チーチャイ、早く楔を起動しろ!俺が時間を稼ぐ!」タケシがラボから通信で叫ぶ。

チーチャイは躊躇した。楔を起動すれば、リアクターの制御が一時的に不安定になるが、プラント全体にも影響が出る。

「ラビット、お願い!楔を抜いて!」チーチャイは決断し、ラビットに指示した。

ラビットは、スカウターのプラズマ・カタナの攻撃を紙一重でかわしながら、台座のクリスタルを一つずつ引き抜いていった。クリスタルが抜けるたび、プラント全体に激しい振動が走った。

IV. 起源の泉とグランド・コマンダー・ゼタ

ラボでは、キャプテン・パンダがクローン・スカウター群を圧倒していたが、サイラスの罠により、彼の覚醒した力が過剰に抽出され始めていた。

「どうした、パンダ!その力で私を止められるか!?」サイラスは勝ち誇ったように笑う。「貴様の力は、このリアクターの最高の燃料だ!時間が止まる瞬間を、貴様は見ることになる!」

その時、プラントの最深部にある壁が開き、ロストバンブーの起源とされる、巨大な植物型のコア**「起源の泉」**が姿を現した。それは、巨大な竹の根が複雑に絡み合い、中心から強烈な緑色の光を放っている、荘厳な空間だった。

そして、そのコアの最前部に、グランド・コマンダー・ゼタが、静かに立っていた。

ゼタは、キャプテン・パンダに背を向けたまま、静かに語りかける。「パンダ。お前は、時を制御する力を持った完成形だ。だが、その力を暴走させ、時を止めるのは、私だ」

「ゼタ!」キャプテン・パンダは、全身の力を振り絞り、ゼタに向かって飛びかかった。

ゼタは振り返りもせず、指をパチンと鳴らした。

「時よ、止まれ(クロノ・ストップ)!」

起源の泉から、青い光と緑の光が混ざり合った、圧倒的なエネルギー波が放射された。

ラボ、そしてプラント全体、さらには遠くの星間連合の艦隊に至るまで、時間がゆっくりと凍結し始めた。異星人研究員たちは、驚愕の表情のまま、動きを止める。タケシとクローン・スカウターの戦闘も、スローモーションのように停止した。

V. キャプテン・パンダの覚醒と最終決戦

キャプテン・パンダだけは、時間の停止から逃れた。彼自身の体内に宿るロストバンブーの力が、ゼタのクロノ・ストップと相殺し合ったのだ。しかし、彼の体の動きも極度に鈍くなっていた。

「ぐっ……!これが、ロストバンブーの真の力……!」

ゼタは微笑んだ。「そうだ、パンダ。お前は、古代パンダ文明が、自らの文明を守るために創造した究極のアンチ・ウェポン。だが、その力も、私には敵わない」

ゼタは、自らもロストバンブーのエネルギーを吸収し、時間を操作できる能力を持っていた。

キャプテン・パンダは、全身を震わせ、覚醒した緑の光をさらに強めた。彼は、止まった空間の中で、ゼタだけを目標に、必死に動き続けた。

その時、通信が入った。

『キャプテン!ラビットが楔を抜いたわ!リアクターの制御が不安定になる!今よ!』リン・メイが、時間停止の影響を受けながらも、ギリギリの声で指示を出した。

チーチャイの声も聞こえた。『キャプテン・パンダ!時の流れを操作するのです!**「反転(リバース)」**を!』

キャプテン・パンダは、ゼタの動きが完全に停止する前に、彼に辿り着かなければならない。彼は、自身のロストバンブーの核に意識を集中させた。

「俺は、マミーパンダの使命を継ぐ者だ!お前なんかに、銀河を終わらせる権利はない!」

キャプテン・パンダの体から放出された緑の光は、青い光に打ち勝ち、ゼタのクロノ・ストップのエネルギーを逆流させ始めた。

時間逆行(タイム・リバース)!

ゼタの体から、停止させたはずの時間が急速に戻り始める。

「な、何だと!? 時を逆転させるだと!?」ゼタは初めて動揺した。

キャプテン・パンダは、時間逆行の勢いを利用し、ゼタに向かって渾身の一撃を放った。それは、竹の子の形をした強烈なエネルギー波だった。

ドォォン!

エネルギー波はゼタを直撃し、彼の体からロストバンブーのエネルギーを抜き去った。ゼタは悲鳴を上げ、起源の泉のコアへと吹き飛ばされた。

同時に、時間が正常に戻った。

サイラスのラボでは、クローン・スカウターたちが機能停止し、タケシは息を切らして立ち尽くしていた。

「勝った……のか?」タケシは信じられない思いで呟いた。

「勝利よ、タケシ!」リン・メイがブリッジから叫んだ。「リアクターの機能停止を確認!クロノ・ストップは無効化されたわ!」

起源の泉のコアに吹き飛ばされたゼタは、エネルギーを失い、完全に無力化されていた。

VI. エピローグ:パンダ探検隊、銀河の平和を守る

パンダ探検隊は、ドクター・サイラスとグランド・コマンダー・ゼタを拘束し、ネビュラ・プラントの全機能を停止させた。チーチャイは、時の楔を再び台座に戻し、ロストバンブーの力の暴走を防ぐことに成功した。

「キャプテン、あなたは、本当に時の支配者ね」リン・メイは驚きと尊敬の眼差しでキャプテン・パンダを見つめた。

「まだだ。完全に制御できたわけじゃない」キャプテン・パンダは疲弊した顔で答えた。「俺の力は、まだ暴走の危険を孕んでいる。チーチャイ、この起源の泉のコアはどうすればいい?」

チーチャイは、静かに答えた。「このコアは、古代パンダの叡智そのものです。これを破壊することはできません。ですが、私の持つ知識と、あなたの力があれば、このコアを銀河の監視者として機能させることができます」

パンダ探検隊は、ネビュラ・プラントを、古代パンダ文明の叡智を守るための新たな拠点、**「パンダ・ゲートウェイ」**として再構築することを決定した。

グランド・コマンダー・ゼタとドクター・サイラスは、星間連合に引き渡されたが、彼らの企みを知った他の星間勢力からの圧力により、星間連合の支配力は大きく低下した。銀河に再び、平和と秩序が戻りつつあった。

数ヶ月後。

パンダ・ゲートウェイのブリッジ。キャプテン・パンダは、穏やかな表情で銀河を見つめていた。彼の胸元のロストバンブーの核は、もはや制御不能な緑の光ではなく、穏やかな竹の色を帯びていた。

タケシは、新しい重力スーツを調整し、ラビットは、チーチャイと異星のニンジンの栽培について熱心に語り合っている。リン・メイとフェリックスは、古代パンダの技術を応用した、新たなワープ・ドライブの研究に没頭していた。

「キャプテン、次の目的地は?」メリーが尋ねる。

キャプテン・パンダは、遠い銀河の果てにある、新たな星図を指差した。

「マミーパンダが残した記録には、まだ、もう一つのロストバンブーの種があるらしい。それは、**次元の狭間(ディメンション・ギャップ)**にあるという」

キャプテン・パンダは、静かに笑った。「俺たちの探検は、まだ終わらない。古代パンダの使命は、銀河の平和を守ることだ。よし、全隊員に告ぐ。パンダ・エクスプレス、次の竹林へ向けて、発進準備!」

パンダ探検隊の、時空を超えた旅は、さらに続いていく。

(完)

スポンサーリンク
秘境のロストバンブー
シェアする

コメント