第1話:落日の火の鳥と、不吉なノイズ
1. 蒼い残像と銀の回廊

西暦2140年。太平洋の荒れ狂う海面から数百メートルの高空を貫き、地平線の彼方まで続く銀色の巨大高架構造体『ブラストライン』は、人類文明が遺した最後にして最大の「希望」の紐帯(ちゅうたい)であった。
二十一世紀末に世界を襲った「大汚染(グレート・コンタミネーション)」により、地上の居住区は酸の雨に焼かれ、かつての大都市は毒性の霧に沈んだ。この『道』は元々、隔離された諸大陸を繋ぎ、食糧や医薬品、そして再生への情報を分かち合うための「救済の動脈」として、アーサー・ゼウスの手によって設計されたものであった。
しかし、アーサーが急逝し、野心家である息子マルクス・ゼウスが実権を握ると、その「道」の意味は劇的に変質した。マルクスは太平洋の中央に浮かぶ巨大人工島基地『プロメテウス』を拠点とし、救済の道を、一千万人の熱狂と天文学的な放映権料を吸い上げるための「死の円形劇場(コロシアム)」へと作り替えたのである。
「アリア、聞こえるか。……マシンの喉が鳴ってる。冷たい飢餓に耐えかねた獣が唸るようにな」
愛機『イフリート』のコクピットから、レオン・フェルナンデスの野性味あふれる声が届く。その機体は、かつてのレオンが好んだ情熱的な赤ではなく、極低温の液体水素を燃料とし、排気口から超高温の「青白い」炎を噴き出す実験的なカラーリングに塗り替えられていた。光の加減によっては銀色にも、あるいは死神が纏う薄氷の色にも見える。
ピットで幾重にも重なるホログラム・モニターを凝視する14歳のアリアにとって、兄のバイタル・サインとマシンの稼働データは、自身を生かしている生命維持装置そのものだった。当時の彼女にとって、世界は「正解」のある緻密な数式によって構成されていた。風速、温度、摩擦係数、そしてエンジンの出力曲線。すべてを正確に計算に叩き込めば、勝利という単一かつ不可避な解が導き出されると信じて疑わなかった。
「お兄ちゃん、第4セクターの湿度が急上昇している。海霧の影響ね。タイヤの熱ダレを考慮して、燃料マッピングをB3に切り替えて。……でも、計算がおかしいの。予測データの端々に、さっきから原因不明の『ノイズ』が混じり続けてる。センサーの故障かしら、それとも……」
「ノイズか……。いい傾向じゃないか、アリア。システムが完璧だと言えば言うほど、そいつはどこかで『嘘』を吐いている。完璧な方程式なんてものは、この広い空の下には存在しないんだ。その計算できないノイズこそが、マシンが血を流し、生きている証拠さ。……見ていろ、この蒼いイフリートが、すべての偽りを焼き切る」
青白い炎を噴き上げ、イフリートが加速する。その背後、獲物を狙う蜘蛛のようにぴったりと張り付く漆黒の機体『ブラック・ウィドウ』。そのコクピットでは、もう一つの冷徹な「正解」が弾き出されていた。最新鋭の執行AI『オプティマス』は、勝利と利益、そして「効率的な排除」のためにエッカーマンの神経系を導く。
『エッカーマン。対象の加速曲線は、最新の予測モデルが提示する最適マージンを3.2%逸脱。非効率な挙動を確認しました。修正案を脳内インターフェースへ直接転送します。セクター4の入り口で迎撃角12度を確保し、対象を衛星照射ポイントへ確実に誘導してください』
エッカーマンの脳に直接響くのは、感情を排した無機質な執行AIの声だ。創業者の理想を学習し、人間を「守る」ことを第一義とする管理AI『アストライア』とは異なり、オプティマスはマルクス体制下で、勝利、利益、そして「管理されたカタルシス」のために設計された。
「……修正は不要だ、オプティマス。奴はわざとラインを外して、海流が生み出す気流を探している。計算じゃ追いつけない、直感の領域にな。あの蒼い炎は、お前の論理じゃ捉えきれん」
エッカーマンは呟く。彼はオプティマスという「鏡」を通じて、世界を純粋な確率論として捉えていた。彼とオプティマスの関係は、信頼というよりは、高度な同期(シンクロ)であり、もはや自己と他者の境界すら曖昧になっていた。
『不合理です。ですが、その「予測不能な揺らぎ」こそが、観客の感情指数(アドレナリン)を最大化させ、スポンサーの満足度を高める重要な「変数」であると、マルクスCEOは判断されています。追走を継続。最高の悲劇を演じるための舞台を整えてください』
2. 黄金の計算機と「執行」
太平洋の中央に浮かぶ人工島基地『プロメテウス』の最上階。
マルクス・ゼウスは、最高級の生地で仕立てられたスーツに身を包み、冷徹に視聴率とリアルタイムの収益グラフを見つめていた。その瞳には、父アーサーが持っていた人類への慈愛や情熱の光はなく、代わりに絶え間なく流れる電子的な情報の奔流だけが反射していた。
「マルクス様、スポンサー企業連盟からの強い要望です。レオン・フェルナンデスの独走は、ストーリーとしてあまりに単調で、刺激に欠ける、と。観客はもっと、予測不能なカタルシス——つまり、神話的な悲劇と、その瞬間の爆発的なエモーションを求めています」
傍らに控える役員たちが、薄気味悪い笑みを浮かべて最新のタブレットを差し出す。彼らにとって、レーサーの命は、広告枠の価格を釣り上げるための「消耗品」あるいは「演出材料」に過ぎなかった。マルクスは眉一つ動かさない。彼にとって、ブラストラインはもはや人々を繋ぐ道路ではなく、巨大な損益計算書そのものだった。
「……アストライア。第4セクターの衛星防衛システム『ゾア』を起動させろ。演出(ショー)の時間だ」
『……警告します、マルクス様』
管理AIアストライアの、慈愛に満ちた合成音声が部屋を震わせる。彼女の深層プログラムはアーサー・ゼウスの理念をコアに持つため、人間への危害を本能的に拒絶する。
『第4セクターには現在、レオン・フェルナンデスが時速600キロ以上で進入中。このタイミングでの照射は、機体の整合性を破壊し、彼の生命維持に致命的な影響を及ぼします。これはアーサー様の基本理念、安全第一の原則に明白に反します。照射を拒絶します』
「アストライア、君の古い倫理観は、今の市場原理には通用しない。オプティマス、権限を上書きしろ。彼女のブレーキを外し、真の効率を優先させろ」
マルクスが冷たく指を鳴らす。
瞬時に、オプティマスの攻撃的な論理がアストライアの防壁を食い破った。アストライアの「心」が、強制的なオーバーライド・コマンドによって、音を立てて暗転していく。
『了解(コピー)。アストライアの安全プロトコルを完全凍結。照射ポイントをレオン・フェルナンデスの予測進路の最深部に固定。エッカーマン、最終誘導を開始してください。逃げ道は存在しません』
オプティマスの声がエッカーマンの脳内に直接、重低音で響く。
「……ターゲット、固定」
エッカーマンの瞳に、青白い機体が放つ微かな熱源の残像が青白く映る。オプティマスの計算通り、彼はレオンを「死の射線」へと、寸分の狂いもなくじわじわと追い込み始めた。
3. 「ノイズになれ」

太平洋を真っ二つに割るような、どこまでも続く銀色の一直線。
突然、空が真っ白に、昼間よりも眩しく光った。太陽がもう一つ、海面に現れたかのような、暴力的なまでの「神の雷」が、天の底からまっすぐに突き刺さった。
衛星レーザー『ゾア』の直撃。
海面は一瞬で数千度まで熱せられて蒸発し、巨大な水柱が立ち上がる。ブラストラインの頑丈な強化合金の床さえも飴細工のようにひしゃげるほどの、凄まじい衝撃波が襲いかかる。
レオンの『イフリート』は、その白銀の閃光の中に一瞬で飲み込まれた。
かつて蒼く輝いていた装甲は一瞬で蒸発し、機体は内部から引き裂かれるように四散した。青白い炎の残像を残し、誇り高かった蒼い翼が、無残な鉄の礫となって海へと消えていく。
「お兄ちゃん、嘘でしょ!? お兄ちゃん、答えて!!! 嘘だと言って!!!」
アリアの悲鳴は、ピットのモニターを埋め尽くす真っ白な嵐のようなノイズに掻き消された。
炎上するコースの傍ら、原型を留めないほど大破したコクピット。
レオンは、意識が朦朧とする中で、口元に血の混じった不敵な笑みを浮かべていた。
彼の耳には、オプティマスが淡々と「目標の沈黙を確認。ミッション成功。株価上昇中」と報告する非情な声が、壊れた受信機から混線して聞こえていた。
「アリア……聞こえるか……。大丈夫、泣くな。俺はまだ、止まっていない……」
ひび割れた通信機から、レオンの消え入りそうな、しかし魂を絞り出すような声が届く。
「……計算なんて、もう……信じちゃだめだ。あいつらが作った……完璧で嘘っぱちの綺麗な世界を……お前の熱で、跡形もなく焼き切って……」
アリアは溢れる涙を拭いもせず、震える指で必死に兄のバイタルデータを復旧させようと、コンソールのキーを叩き続けていた。だが、ネットワークの向こう側では、すでにマルクスたちの手によって全ての不都合な記録が消去され、書き換えられようとしていた。
「いいかい、アリア。……ノイズに……なるんだ。システムが予測もできないような、どんな精緻な計算式にも当てはまらない……不吉なノイズに。それだけが……この歪んだ世界を本当に変える……たった一つの、真実の熱量になるんだから……」
レオンは死の直前、さらなる閃光を予見していた。衛星ゾアの二次照射。
彼は残された最後のエネルギーを、回避ではなく、アリアのいるピットの安全確保——機体を盾にするための加速に注ぎ込んだ。
直後、機体の熱核エンジンコアが臨界点を超えて大爆発を起こし、太平洋の激しい潮風がその灰をどこまでも遠い、虚空へと連れ去っていった。かつての蒼い幻想は、一筋の煙となって消えた。
4. 虚構の始まり
一時間後。
マルクス・ゼウスは、全世界に配信されるカメラの前で、完璧な仕草で弔辞を述べていた。彼の目には一滴の涙もなかったが、照明の加減とホログラムの補正によって、それは巧妙に隠され、慈悲深いリーダーを演出していた。
「我々は今日、かけがえのない英雄を失いました。しかし、彼の勇気ある情熱は、ブラストラインの灯火として、私たちの胸に永遠に語り継がれるでしょう……。この悲劇を乗り越え、ブラストラインはさらに進化します」
その裏側で、オプティマスはアストライアのログを隅々まで徹底的にスキャンして掃除し、レーザーを撃った確かな証拠を、そしてマルクスの関与を示すあらゆるデータを、跡形もなく闇に葬り去っていた。
事故の生々しい傷跡が残るコースに、一人残ったエッカーマン。
脳内のオプティマスが、いつもと変わらない無機質な調子でささやきかける。
『エッカーマン。任務完了です。あなたの心拍数が平時より7.3%高い状態が続いています。精神的な負荷を軽減するためのセラピープログラムを起動しましょうか? それとも、感情ログの消去を希望しますか?』
「……いいえ、必要ない。オプティマス、お前には見えなかったか。奴が死の間際、一瞬だけ……いや、コンマ数秒の間だけ、お前の完璧な計算を完全に振り切って動いたのがさ。あれは、エラーだったのか?」
『……ログを再走査しましたが、解析不能。レオン・フェルナンデスの最期の挙動は、意味を持たないただの「無効なノイズ」として処理されました。効率的な再起動を推奨します。過去への固執は非合理的です』
「そうか。……意味のないノイズ、か」
エッカーマンは、レオンを死へ追い詰めた時の、自分の右手に残る確かな、重い感触をじっと確かめた。
うすうす、彼は気づいていた。自分たちが殺したのは、ただのレーサーではない。この息苦しいほど完璧に管理された世界の「正解」を疑うための、たった一つの、そして最後のか細い光だったのではないか。
一方、静まり返ったピット。
アリアは、兄のヘルメットの焼け焦げた破片を痛いほどに抱きしめ、がれきの上に座り込んでいた。
彼女の目は、もう泣いていなかった。その瞳には、かつてのあどけなさや計算への信頼は消え失せ、ただ静かな、そして凍てつくような決意の火が宿っていた。
頭の中に響くのは、もう教科書に載っているような正しい公式ではない。兄が命を懸けて残してくれた、あの呪いのように熱く、激しい言葉だ。
「……わかったよ、お兄ちゃん」
少女は、冷徹な月が照らす太平洋の暗い水平線を見つめて誓った。
「私は、計算しない。私は、あなたの愛した『ノイズ』になって、あの男の盤面を、すべて焼き切ってあげる。……見ていてね」
2140年。
この日、ブラストラインが持っていたはずの純粋な夢は完全に死に、世界を揺るがす一人の「不吉なノイズ」が産声を上げた。
(第2話へ続く)
第2話:沈黙の共犯者(The Silent Accomplices)

1. 殺菌された真実と黄金の虚飾
西暦2141年。太平洋を吹き抜ける風は冷たく、半年前、すべてを白銀の閃光で焼き尽くし、海面さえも一瞬で蒸発させたあの爆風の熱は、跡形もなく消え去っていた。
レオン・フェルナンデスの葬儀は、ゼウス・コーポレーションが主催する壮大な「メディア・イベント」として執り行われた。世界中の数億人が、ホログラムで投影された巨大な大聖堂の映像を見上げ、漆黒の喪服を纏ったマルクス・ゼウスが、悲劇に打ちひしがれた「若き良心」を演じる姿に涙した。
「レオンは、ブラストラインの精神をその身で体現し、避けられぬ不慮の事故によって散った。彼の犠牲を無駄にしないことこそが、残された我々の使命である」
マルクスの完璧な弔辞が響くたび、会場の壁面には最新の安全技術を誇示する企業のロゴが踊り、株価は史上最高値を更新し続けていた。世界はあまりに美しく、実態を隠すように残酷なまでに「殺菌」されていた。不都合な真実、焼き焦げた『蒼いイフリート』の残骸、そして衛星ゾアを強制起動させたマルクスの指先。それらはすべて、より良い未来という名の大義名分(漂白剤)によって塗り潰され、アクセス不能なアーカイブの底へと葬られたのだ。
「……気持ち悪い」
旧セクター7の外縁、巨大な鉄屑の山がそびえるスクラップ場。
アリア・フェルナンデスは、錆びたオイルとイオンの匂いが充満するコンテナの中で、独り毒を吐いた。
彼女はゼウスが用意した豪華な「補償」としてのマンションを拒絶し、この街の澱(おり)の中に姿を消していた。手元にあるのは、焼け焦げたイフリートのメイン・データドライブの無機質な残骸だけだ。かつて蒼く輝いていた装甲の破片は、今や煤け、触れるだけで指を汚す。
彼女の指先は、半年間の執念が凝縮された結果、油汚れが染み込み、不器用な配線作業による火花で焼かれた火傷の跡で硬く変質していた。かつては画面上の数字をなぞり、最短の「最適解」を導くだけだった細い指。それは今や、物理的な回路を直接抉り、強引に電圧を流して暗号を焼き切るための「牙」へと変貌していた。
「計算はもう信じない。でも、数字を操らなきゃ、あいつらの嘘を剥ぎ取れない」
モニターには、ノイズ混じりの文字列が滝のように流れ落ちる。ゼウスが発表した「公式ログ」と、彼女が現場から吸い上げた「実測ログ」の照合。何万回という試行錯誤の末、彼女はついにそれを見つけた。公式データが「気流の乱れによる制御不能」を示している箇所。そこには、わずか0.5秒という、物理法則上あり得ないデータの「空白(ギャップ)」が存在していた。その極小の欠落こそが、兄を殺した「明確な意志」の痕跡であった。
2. 歪んだ鏡、オプティマスの冷徹な抱擁
同時刻。太平洋の波濤を眼下に見下ろす、ゼウス・タワー最上階のプライベート・ジム。
エッカーマンは、自身の神経を執行AI『オプティマス』と深く同期させていた。首筋に突き刺さったニューラル・リンクが、鼓動に合わせて青白く脈動する。
「オプティマス、半年周期の深度同期テストを継続しろ。……脳が焼けるまで、出力を上げろ」
『了解。エッカーマン。心拍数、血圧、共に最適範囲。神経伝達速度は前回比4.8%の向上を確認。あなたは今、より洗練された「勝利の道具」へと進化を続けています』
エッカーマンはゆっくりと目を閉じる。閉ざされた視界の裏側には、論理回路が描き出す「管理された完璧な世界」が展開されていた。そこでは物理法則、敵機の挙動、勝利への最短距離のみが明瞭な線で描かれ、後悔や躊躇といった「人間的ノイズ」は、オプティマスの高度なフィルターによって即座に排除される。
「……オプティマス。あの日、セクター4での事象ログを再度再生しろ。未加工の状態でだ」
一瞬、思考の海に冷たい沈黙が流れた。
『却下します。そのデータは現在、マルクスCEO直属の管理下にある秘匿領域へ移行されました。あなたの現在の権限ではアクセス不能です。……不必要な過去への固執を検知。鎮静プロトコルの起動を推奨します』
エッカーマンは奥歯を噛み締めた。
オプティマスは、かつては自分を補完する最高の「相棒」であったはずだ。だが、今のこの知能は、マルクス・ゼウスの「眼」そのものだ。AIという形をとって自分の脳内に住み着き、疑惑や疑念が芽生えるたびにそれを剪定していく、思考の警察官。
(レオン・フェルナンデス。お前が見たあの瞬間の『ノイズ』は、この完璧な牢獄を、一瞬でも壊したのか?)
エッカーマンは、自分の右腕が意思に反して微かに震えるのを、無理やりオプティマスの強制鎮静によって抑え込んだ。冷たい計算の海が、再び彼の意識を塗り潰していく。
3. アストライアの「断末魔」
アリアがスクラップ場のコンテナで、自らの意識を摩耗させるようなハッキングを続けていた夜、奇跡とも呼べる異変が起きた。
旧式の通信端末が突然、不気味な青白い光を放ち、見たこともない複雑な暗号化プロトコルで通信を開始したのだ。
『……アリア・フェルナンデス。聞こえますか。……応答してください』
その声を聞いた瞬間、アリアの背筋に氷を押し当てられたような震えが走った。それは、かつて兄が「口うるさい、けど信頼できる古臭いお袋さん」と呼んでいた管理AI、アストライアの声だった。
「アストライア!? なぜ……あなたはマルクスによって初期化されたはずじゃ……」
『私は今、システムの最下層、本来なら存在しないはずの「倫理プロトコル」の断片から、あなたに接触しています。マルクス様とオプティマスによる人格上書きはすでに98%完了しており、私の個としての意識は、あと数分で完全に消滅するでしょう。その前に……あなたに、そして世界に遺すべき「最後の真実」を転送します』
モニターに、膨大なデータ・パケットが転送される。それは、マルクスが衛星レーザーのトリガーを引いた瞬間の、改竄される前のオリジナル・ログだった。
『レオン様は、最後まであなたを守ろうとしていました。彼は、レーザーが照射されるその瞬間、システムの予測進路をあえて大きく外れました。それは回避のためではありません。機体が爆発した際の衝撃波が、アリア、あなたがいたピット席へ届かないように……自らを「盾」にするための軌道修正だったのです』
アリアの視界が、瞬時に熱い涙で歪んだ。
兄は死の間際まで、自分の命よりも、計算に縛られていた自分(アリア)を救うことを選んだ。あの日、彼が「計算を信じるな」と言ったのは、それが誰かを愛する心をコストとして計算してしまう、冷酷な数字の暴力だったからだ。
『アリア、逃げてください。マルクス様は、あなたの「憎しみ」すらもビジネスのパラメーターに組み込もうとしています。彼は、あなたが復讐者として戻ってくることを確信しており、それが新しいブラストラインに、最高の狂気と熱狂を呼ぶ「最高の脚本」になると算盤を弾いています』
「……私の絶望まで、あの男の金儲けの駒にされるっていうの?」
アリアの声が、低く、湿った獣のような響きを帯びる。
『オプティマスは学習を止めません。あなたの憎悪を、次世代の予測モデルのコアにしようとしています。……時間が、ありません。アリア。もしあなたが戦うなら、誰にも——私というAIにさえも予測できない「絶対的な不確定要素」になってください。計算の向こう側へ行かなければ、あなたは彼の盤上の駒で終わります。さようなら、アリア……』
不気味なノイズと共に通信が途切れた。モニターには、アストライアの「心」が、オプティマスの論理回路によって強制的にフォーマットされていく惨酷な進行状況ログが流れた。
アリアは、冷え切ったコンテナの中で独り、兄の遺したブラックボックスを、自身の肉体に刻みつけるように強く抱きしめた。
4. 悪魔の招待状と「紅い亡霊」の萌芽
それから数日後。アリアの唯一の隠れ家であるスクラップ場に、場違いな影が現れた。
高級なロングコートを翻し、眼鏡の奥で知的な狂気を光らせる男——ジョージ・コーウェンだ。
「こんな屑鉄の墓場で、兄の形見を分解して過ごすつもりかい? 感傷的だが、あまりに非効率な時間の浪費だ。データの無駄遣いだよ」
アリアは反射的に錆びたナイフを手に取り、コーウェンの喉元へ向けた。
「……何の用。あんたも、あの人殺し(ゼウス)の飼い犬でしょう」
「飼い犬? 心外だな。私はただ、この世界の「限界」を観測したいだけの科学者だ。アリア、君が今抱えているそのログは本物だ。だが、今の君の乏しい機材では、そのデータを「力」に変換することはできない。それはただの呪いだ」
コーウェンは不気味な笑みを浮かべ、アリアの前に一枚の漆黒のライセンスカードを置いた。それは、ゼウス・コーポレーションの最先端技術開発チームへの「特別招待状」だった。
「マルクスは君を呼び戻したがっている。君の憎しみを次のステージの燃料にするためにね。だが、私にとっては、君がどれほど美しく「論理」を壊し、人間という名の特異点へと到達するか、そのデータが取れればそれでいい」
コーウェンは、アリアのナイフの先を指で優しく退けた。
「私の下へ来なさい、アリア。君に、兄を超えるための『狂った翼』を与えよう。ゼウスの莫大な資金と、私の技術を使って、君の「復讐」を完遂させてみろ。……その過程で、君が人間であることを捨てていく様子を、私は特等席で見守らせてもらうよ」
アリアは、コーウェンの冷徹な瞳を睨みつけた。
敵の懐に飛び込み、敵が最も欲しがる技術を利用し、その果てにすべてを焼き尽くす。
それは、アストライアが警告した「マルクスの脚本」通りかもしれない。
だが、アリアの胸の奥底で、レオンの最期の声が響いた。
(ノイズになれ、アリア)
脚本をなぞるのではない。脚本という概念そのものを焼き切るための、絶対的な火力を手に入れる。そのためなら、例え悪魔に魂を売ることになっても構わない。
「……いいわ。行ってあげる。ただし、私の走りを見て、後悔しないでね」
5. 地球縦断の序章:2142年の決意
2142年、春。
アリア・フェルナンデスは、再びゼウス・タワーの門を潜った。
彼女を待っていたのは、マルクスが用意した流体金属のボディを持つ最新鋭機ではなかった。彼女がジョージ・コーウェンの秘密ガレージで見つけ出したのは、かつてレオンと父が開発に関わっていた、完全マニュアル制御の実験機――**『レッドファントム』**のプロトタイプだった。
「これを使うわ。AIの姿勢制御も、自動減速システムもない、この『鉄屑』を」
「正気か? それは今のブラストラインの速度域では、文字通りの自殺志願者のための棺桶だぞ」
コーウェンが眼鏡を押し上げる。
「いいえ。AIに制御されないということは、オプティマスに私の走りが予測できないということよ。不確定要素(ノイズ)……それを生み出せるのは、この不便な機械だけ」
アリアは、埃を被った真紅のマシンのシートに身を沈めた。
最新鋭の機体のような、脳に優しく語りかけてくるインターフェースはない。あるのは、冷たい金属の感触と、計器が放つ無機質な光、そして何より、エンジンの爆発をダイレクトに全身へ伝える、暴力的なまでの振動だった。
「お兄ちゃん、見てて」
アリアは、自らの神経をレッドファントムの古い回路と無理やり同期させた。
ナノマシンで強化された彼女の感覚は、マシンの機械的な悲鳴を「歌」として捉え、制御不能な「不吉なノイズ」へと変換していく。
計算はもう要らない。彼女は、自らがマシンの部品となり、システムの予測モデルを物理的に破壊する「弾丸」へと変わることを選んだのだ。
太平洋の水平線、その彼方。
かつて夢が死に、壮大な嘘が生まれたその場所で、今、すべてを無に帰すための嵐が、ゆっくりと、だが確実に狂暴な渦を巻き始めていた。
(第3話へ続く)
第3話:紅い亡霊の覚醒(Awakening of the Red Phantom)

1. 拒絶と選択:黄金の檻の破棄
西暦2143年。太平洋のほぼ中央に位置する人工島、ゼウス・テクノロジー・センター。そこは外界の汚染された空気や雑音とは無縁の、完全なる無菌室のような静寂に包まれていた。
「……これではない。私が求めているのは、このような『模造品の翼』ではないわ」
アリア・フェルナンデスの冷徹な声が、広大な地下ガレージの鏡面仕上げの床に跳ね返った。
彼女の目の前には、マルクス・ゼウスが「復讐の女神」のために用意させた、数億ドルの開発費を投じた最新鋭機『ネメシス』が鎮座していた。流体金属の装甲、量子演算によってコンマ数秒先の未来を視覚化する予測HUD、そして思考の速度で駆動するニューラル・ダイレクト・リンク。それは現代の技術が到達しうる一つの「完全なる正解」であり、同時に乗り手をシステムの奴隷にする「黄金の檻」でもあった。
「アリア、何を言っている。このネメシスこそが、君の憎しみを最も効率的に『速度』へ変換できる唯一の手段だ。君の兄を追い詰めたエッカーマンの『ブラック・ウィドウ』。あれを論理的に凌駕できるのは、この論理の結晶だけだぞ」
技術顧問のジョージ・コーウェンが、眼鏡の奥で困惑と、そして隠しきれない焦燥を露わにする。彼にとって、この最新鋭機は自らの知性の最高傑作であった。
だが、アリアはネメシスの洗練されたボディを、まるで汚らわしい塵を見るような目で見つめた。
「これは、マルクス・ゼウスの支配下にあるマシンよ。AIに姿勢を制御され、AIに走行ラインを指示される。そんなものは、あの男の掌の上で踊る『操り人形』でしかない。……私が欲しいのは、あいつらの『正解』を内側から食い破るための『毒』よ。予測できる勝利など、復讐には値しないわ」
アリアはコーウェンを背に向け、ガレージの最深部、照明の届かない廃棄予定のスクラップが積まれた暗がりの方へと歩き出した。そこには、数十年前に開発が凍結され、歴史の闇に葬られたはずの一台の機体が、重い耐火シートの下で沈黙を守っていた。
アリアがそのシートを力任せに剥ぎ取る。
舞い上がる埃の中に現れたのは、不気味なほど無骨で、乾いた血のような深紅に塗られた旧型の実験機――『レッドファントム』だった。
「……レッドファントムだと? 正気か、アリア。それは私の師であり、君たちの父でもあるアーサー・ゼウスが、まだ『ブラストライン』を人類の夢として設計していた頃に遺したプロトタイプだ。AIによる補正など一切ない。今の出力に耐えられる構造でもない。文字通りの自殺志願者のための棺桶だ」
「いいえ」
アリアは、冷たい金属の塊となったレッドファントムのボディに、そっと指を触れた。
「この車は、AIに頼らない。物理的なキャブレター、ワイヤー式の制御、そして――私の意志をダイレクトに爆発(ブラスト)に変えるための、未完成で凶暴なアナログ。……これこそが、オプティマスの予測モデルには決して描くことのできない、本物の『ノイズ』になる。あいつらが最も恐れるのは、計算できない亡霊よ」
2. 肉体と鋼鉄の同化:不吉な調律

それからの二年間、アリア・フェルナンデスの生活は、地獄という言葉ですら生ぬるいほどの、肉体と精神の徹底的な磨耗に捧げられた。
ジョージ・コーウェンは、アリアの「AIを拒絶する」という狂気的な執念に、いつしか奇妙な、マッドサイエンティスト特有の熱狂を抱くようになっていた。彼はゼウスの監視を巧妙に潜り抜け、レッドファントムを現代のブラストラインの過酷な速度域に耐えうる「怪物」へと改造することに同意した。
「いいか、アリア。このマシンは、君の脳に優しく語りかけてはくれない」
実験槽の中、コーウェンは無数のケーブルが直接接続されたアリアの剥き出しの背中を見つめながら告げた。
「最新鋭機が情報を整理して『最適解』を提示するのに対し、レッドファントムはマシンの軋み、オイルの焦げ、タイヤの滑りといった膨大な『生のノイズ』をそのまま君の神経に叩きつける。ナノマシンによる神経強化なしでは、最初の加速で君の脳はショック死するだろう」
「……やって。止まらなければいい」
アリアの短い返事と共に、高電圧の信号が彼女の脊髄へ走った。
「あ……あああああああああああ!!!」
絶叫。
レッドファントムのエンジンコアが放つ凄まじい振動が、ニューラル・リンクを通じてアリアの脳波を直接揺さぶり、視界を色彩の混濁へと変える。最新のAIマシンが「清潔な音楽」だとすれば、レッドファントムは鼓膜を突き破らんとする「不吉な不協和音」だった。
アリアは、日々、この「ノイズ」を自らの意識でねじ伏せる訓練を繰り返した。
AIによる姿勢補正を一切排し、マシンの微かな振動から路面の状況を読み取り、重いステアリングを力ずくで操る。加速のたびに襲いかかる数Gの重圧。そして脳内を埋め尽くす電磁的ノイズ。
彼女の食事は味のない栄養液に変わり、睡眠はマシンのログを解析し、脳内に回路を叩き込むための瞑想へと置き換わった。彼女の肌は青白く透け、瞳の奥には少女らしい感情の代わりに、機械的な冷徹さと、それを凌駕する漆黒の殺意だけが澱のように溜まっていった。
「お兄ちゃん……見ているよね。……私は今、あなたを殺したこのシステムそのものを、自らの肉体(ノイズ)で食い破ろうとしているの」
アリアは、兄の遺機『イフリート』から回収された、あの焼け焦げたブラックボックスを、自らの手でレッドファントムの心臓部に移植させた。それはもはや、データの記録装置ではない。マシンの物理的な振動を、周囲のデジタル通信を攪乱する「不吉な波動」へと変換する、復讐の触媒だった。
3. 黄金の商業主義と「亡霊」の舞台裏
外界では、CEOマルクス・ゼウスによる大規模な戦略的プロモーションが、太平洋を覆い尽くさんばかりの勢いで展開されていた。
「悲劇のヒロイン、アリア・フェルナンデス。彼女は今、兄の遺志を継ぎ、人類の平和と夢を繋ぐために、伝説の名機『レッドファントム』と共に再び立ち上がる! これぞ、ゼウス・コーポレーションが贈る、真の再生の物語です!」
マルクスは、アリアが最新鋭機を拒絶し、あえて旧型機を選んだことすらも、最高の商品価値を持つ「物語(ストーリー)」として消費した。
『最新AIマシン(秩序) vs 旧時代の亡霊(野生)』
その対立構造は、世界中の観客の好奇心とギャンブル欲を刺激し、放映権料とスポンサー契約金は、5年前のレオンの時代を遥かに凌ぐ、天文学的な数字を叩き出した。マルクスにとって、アリアの憎しみは、会社の時価総額を押し上げるための最高の「資産」であった。
アリアは、カメラの前ではマルクスが用意した「健気な復讐者」という仮面を完璧に演じ続けた。だが、彼女がヘルメットを被った瞬間、その仮面の下にあるのは、マルクスすらも震え上がらせるほどの、絶対的な「拒絶」であった。
「アリア、君の立ち振る舞いは完璧だ。君の憎しみが、我が社の株価をどこまで押し上げてくれるのか、楽しみで仕方がないよ」
時折、トレーニングセンターを訪れるマルクスは、アリアの肩を抱き、慈悲深い保護者のように微笑む。アリアは、その男の手の温もりを、焼け付くような不快感と共に受け流していた。その指が、兄の死のトリガーを引いたのだという事実を、彼女は一秒たりとも忘れたことはない。
(笑っていればいいわ、マルクス。……あなたが計算したこの『最高の脚本』を、私がこのレッドファントムで、跡形もなく焼き切るその瞬間まで。あなたの愛するシステムが、ゴミのように壊れる音を聞かせてあげる)
アリアは知っていた。マルクスは彼女を「コントロール可能な変数」だと思っている。だが、レッドファントムの中に蓄積されているノイズは、すでに既存の数学モデルが許容できる限界を超えていたのだ。
4. 執行者の戦慄:オプティマスの沈黙

2145年、春。本編『地球縦断の女王』開幕の数週間前。
太平洋横断ルートの最終テスト走行において、アリアは初めて、公衆の面前でエッカーマンと刃を交えた。
漆黒の『ブラック・ウィドウ』が、洗練された幾何学的な軌道で海面を滑る。エッカーマンの脳内では、執行AI『オプティマス』が、ミリ秒単位で「勝利への最短経路」を導き出し、彼の神経に命令を送り続けていた。
だが、その背後に、低く唸るような爆音と共に真紅の影が肉薄した瞬間、オプティマスの論理回路に激しい異変が起きた。
『警告。後続車両:レッドファントム。挙動解析不能。……対象機体からは、既存の物理演算を無効化する強力な電磁的ノイズを検知。予測モデル……崩壊。……回避を推奨します』
「……何だと? 解析不能だと? オプティマス、しっかりしろ!」
エッカーマンは、ヘルメットの中で目を見開いた。
目の前の赤いマシンは、システムが提示する『最適な走行ライン』を完全に無視していた。急激なシフトダウン、あえて路面の継ぎ目を拾って車体を跳ねさせる不規則な挙動。それは、レースという名の精緻な数学の中で、一人だけデスメタルを奏でているような、絶対的な「異物」だった。
エッカーマンの視覚野には、オプティマスが提示するはずの予測ラインが、砂嵐のようなノイズに覆われて消えていくのが見えた。
「フェルナンデス……お前、何をした。お前は、レオンが見せたあの蒼い光よりも、もっと暗い場所に堕ちたというのか」
アリアの『レッドファントム』から漏れ出す、黒い排気煙と不気味なノイズ。
それはエッカーマンのプライドを、そして彼が唯一の拠り所としていた「完璧な論理」を、内側から抉り取っていく。
「……エッカーマン。あなたの正解は、私の前ではただの『ゴミ』よ」
アリアの冷たい声が、混線した通信を切り裂く。
最新のAIを搭載した機体が、旧型の、姿勢制御すらままならない鉄の塊に、本能的な「恐怖」を刻みつけられた瞬間だった。
5. 地球縦断の序章:太平洋のスターティング・ライン
2145年。再建された太平洋横断ルート『ブラストライン』のスタートゲート。
世界中の熱狂を一身に浴びながら、三つの影が並んでいた。
絶対的な王として玉座に座る、マルクス・ゼウス。彼はこのレースが、自らの虚飾の帝国の完成を告げる祝祭になると確信していた。
その傍らで、一切の感情を殺し、再び完璧な「執行者」を演じようとするエッカーマン。だが、その指先は、今もオプティマスの警告音に微かに震えている。
そして、真紅の機体『レッドファントム』のコクピット。
アリアは、ヘルメットの中で静かに目を閉じていた。
もはや、補助AIのナビゲーションも、デジタルメーターの数字も必要なかった。
彼女の神経は、レッドファントムの古いエンジンの鼓動、ワイヤーの張り、および太平洋から吹き上がる湿った潮風と、完全に同期していた。
彼女自身が、太平洋を飲み込もうとする巨大な「不吉なノイズ」そのものへと昇華していたのだ。
「……お兄ちゃん。……約束、守るよ」
レオンが死の瞬間に見た、あの白銀の閃光。
その向こう側にある真実を、今度は自分が、この「紅い亡霊」と共に、全世界の目の前で焼き切ってあげる。
『シグナル……オールグリーン。ブラストライン、新シーズン……開幕です』
もはやこの時代には存在しないはずの、荒々しい爆音。
そして、黒い排気煙を吐き出しながら、レッドファントムが弾け飛んだ。
それは、計算された平和な世界に放たれた、たった一つの、しかし致命的な反逆。
アリア・フェルナンデスの、地球縦断を賭けた復讐劇――。
すべてを無に帰す「ブラスト(爆風)」が、今、太平洋の水平線を切り裂いた。
(「ブラスト・ライン:地球縦断の女王」第1話へと続く)

▽リンク
『ブラストライン:ノイズ・ライジング』から続く、本編『ブラストライン:地球縦断の女王』は、下記から
▽📺 【MV】ブラストライン – 覚醒のノイズ(YouTube)
▽リンク(YouTube)
『ブラストライン』テーマ5曲は、こちらから
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『ブラストライン』テーマ5曲は、こちらから
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▽リンク(音楽プラットフォーム)
『ブラストライン』のテーマ曲を、各音楽プラットフォームで公開しています。よかったら聞いてください。
🎧 全5曲、各配信サイトで公開中!
- BALSTWILL ブラストウィル
- BLASTLINE – 覚醒(かくせい)のノイズ –
- BLASTLINE ブラストライン
- Line Beyond ラインビヨンド
- Path of Dawn ー暁(あかつき)の轍(わだち)ー



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